読書 input ⇔ output

読書日記です。読書は基本的にinput作業ですが、outputこそが読書を自分の血肉にする行為で重要だと考えます!自分が読書をしてどれだけoutputしていけるかを綴っていきたいと思います。

読書日記② 手取り20万円 子育て家族の貯金の教科書

読書日記第2弾です。本日は横山光昭さんの「手取り20万円 子育て家族の貯金の教科書」についてレビューします。

 

 

横山光昭さんについて

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ファイナンシャルプランナーで家計再生コンサルタントの横山光昭さん。手取り20万円というタイトルからもわかるとおり、いわゆる多くの庶民を対象に、お金に関する不安を打ち消し、お金を通じて豊かな人生を送るためのたくさんのヒントを与えてくれます。

 

私も「3,000円投資生活」という本を読んで「投資」をはじめた人間です。また家計簿に使ったお金を「消費」「投資」「浪費」に仕分けし、支出のコントロールをしはじめたのも横山さんの本の影響によるものです。

 

この本は貯金が20万円で手取り20万円のサラリーマン(31歳)、奥さん(28歳)、お子さん(1歳)の3人家族が主人公で、FPである横山光昭さんが主人公の様々なお金に関する悩みに丁寧に答えていくという対話方式をとっています。

 

読もうと思った背景

実は平成31年1月に子供が生まれる予定です。ありがたいことです。子が生まれれば夫婦2人の人生設計から一気にマネープランが変わりますね!教育費など子供に関わるお金のことについて考えるために読もうと思いました。以下主観も少し交えて印象に残ったところを箇条書きします。

 

第1章 大学入学までに300万円を貯める方法

・子供名義の口座をつくり、そこに児童手当(15歳までに198万円貯まる)などの補助金を貯めておく

・満額の児童手当で、幼稚園(保育園)入園から大学入学までのイニシャルコスト(最初にかかるお金、入学金や制服代など)がほぼ賄える

・公立幼稚園、公立小中高、私立大学を想定 教育費総額約1,100万円だが、必ずイニシャルコストとランニングコストで分けて考え、子供が小学生から大学入学までの期間で貯める

・大学入学までに300万円を貯めればその後もなんとかなるらしい

 

第2章 学資保険はいらない

貯金は三角、保険は四角は覚えておこう

・保険に貯蓄の機能を求めてはいけないと思う

 

・公的な保障(遺族基礎年金や遺族厚生年金、高校卒業まで保証有り)でも足りない分を保険でカバーするという考えで、生命保険をはじめて検討する

 

第3章 「ここぞ」で使う貯金と保険 

今すぐ起こる可能性があり、貯金では対処できない危機に保険を利用する

自動車保険がわかりやすい 万が一人をはねてしまったらその補償は絶対にできないが、明日起こる可能性がある。保険とは何ぞや、という本質がよくわかる

・貯金は貯めるためではなく、何かに使うためが本来の目的だと思う

 

第4章 教育費をムダにしない秘訣

・そもそも習い事をさせすぎなのではという主張は同意

・通信教育系で教材がたまる、行きたがらないなどのサインは重要

・3ヶ月に一度は習い事も棚卸が必要。子供としっかり話す。

 

第5章 お金に強い子どもの育て方

・大切なのは金銭感覚教育

・横山家(子供6人!)の月1のマネー会議は面白い

・多めに小遣いやお年玉を渡して、早めにお金で失敗させる!

・親の収入、1ヶ月の支出合計額、余ったお金で何を買うのかといったマネー会議を家族全員で行うことはとても大事なマネー教育になると思う。

 

最後に

とてもわかりやすく、面白かったです。どうしても子供をもつと、ちゃんと大学までいかせてあげられるだろうか、といった子育てに関するお金事情が不安になってしまいます。ましてや自分たちの老後資金まで確保できるのかと。私もその一人です。

 

この本を読んで、教育費が今どれだけかかるのか、公的な保証はどこまであるのかなどを知り、少し不安が解消されました。そして妻とたくさんこれからのマネープランについて話し合い、家族でお金の不安に苛まれない、豊かで幸せな生活を送っていきたいと思いました。

 

 

横山さん、いつもわかりやすく親切な本をありがとうございます。松浦さん、ほんわかあたたかく可愛らしいイラスト、ありがとうございます。とても読みやすかったです。